DENON
PMA-SA11
\378,000(税込)
発売:2004年7月下旬

オーディオ銘機賞2005 ≪銅賞≫受賞モデル

【SPEC】
<パワーアンプ部>
●定格出力:両チャンネル駆動(CD→SP OUT)120W+120W(負荷8Ω、20Hz〜20kHz、T.H.D. 0.07%) ●実用最大出力:240W+240W(負荷4Ω、1kHz、T.H.D. 0.7%) ●全高調波歪み率:0.01%(定格出力-3dB時、負荷8Ω、1kHz) ●出力端子:スピーカーAorB:負荷4〜16Ω、A+B:負荷8〜16Ω ●入力感度/インピーダンス:P.DIRECT 1.1V/47kΩ
<プリアンプ部>
●イコライザーアンプ出力:150mV ●入力感度/インピーダンス:LINE 165mV/13kΩ、PHONO MM 2.5mV/47kΩ、PHONO MC 0.2mV/100Ω ●RIAA偏差:PHONO MM 20Hz〜20kHz±0.5dB、PHONO MC 30Hz〜20kHz±0.5dB
<総合特性部>
●周波数特性:5Hz〜100kHz(0〜−3dB) ●SN比:(Aネットワーク)LINE 108dB(入力端子短絡時)、PHONO MM 89dB(入力端子短絡時、入力信号5mV時)、PHONO MC 74dB(入力端子短絡時、入力信号0.5mV時) ●トーンコントロール:BASS(低域)100Hz±8dB、TREBLE(高域)10kHz±8dB
<本体部>
●電源:AC100V、50/60Hz ●消費電力:380W ●外形寸法:434W×181H×494Dmm ●質量:29kg

月間AVレビュー

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
※製品データベースの価格表示は、価格の後に(税込)と表記のあるものに関しては総額表示、それ以外は本体価格表示となります。2004年4月1日以降に登録・更新する製品に関しては、すべて総額表示に改めます。

テストレポート
透明度に溢れた再現性が深く印象に残る

デノンは2チャンネル・アンプを生産し続けている数少ない国内メーカーのひとつである。またここ数年はAVアンプで高い成功を収めてきたが、その勢いをオーディオにも向けようという方針で新たにSAシリーズが展開されることになった。本機はその一環で、形の上ではPMA-S10IIIの後継機ということになるが、実質的にはニューモデルと呼んだ方がいい。

デノンが上級モデルで使用してきたUHC(ウルトラ・ハイ・カレント)MOS FETによるプッシュプル回路がここでも採用されている。大電流タイプであるためパラレルにする必要がなく、プラス/マイナス各1個ずつでプッシュプルが構成できるため、タイミングのずれによる位相の混濁がなく、極めて鮮度の高い再現が可能だ。加えて120W/ch/8Ωというパワーを獲得している。電源には大型トロイダル・トランスを採用し、セクションごとに独立させて干渉を排除。リレーなどの制御系には専用トランスを用いる。またトランスとコンデンサ用に砂型鋳物のベース構造を採用。シャーシそのものは6ブロックに分割されたセパレート構造である。

パワーブロックはLR独立のツインモノとし、シャーシに厚さ1.6mmの黒色塗装鋼板によって振動排除と温度の均一化を図った。総重量は29kg。実使用時のレスポンスは100kHzを確保し、パワーアンプ・ダイレクト端子や高性能フォノイコライザーなどの機能も付加されている。

透明度に溢れた再現性だ。S/Nがよく、ボーイソプラノの音場が広々としている。声の質感に汚れっぽさがなく、ハーモニーの重なり方も緻密だ。ピアノは豊かな骨格でしっかりしたタッチを描く。芯が詰まって肉厚な響きであるオーケストラは鮮度が高く鮮やか。楽器の質感を緻密に描き分け、ディテールに躍動感がある。何より静寂感が高く、その背景に描かれた精密な再現が印象的である。

text:井上千岳
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