DVD-2500BTDENON
DVD-2500BT
¥231,000(税込)
発売:2008年1月下旬

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BD・DVD・CDメディアの再生に対応するドライブを搭載したBDトランスポート

【SPEC】●接続端子:HDMI×1、コントロール端子、RS-232C端子、ルームtoルーム(IN1、OUT1) ●消費電力:30W ●外形寸法:434W×139H×391Dmm ●質量:9.4kg

月間AVレビュー

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート
HDオーディオのビットストリーム出力に対応したBDトランスポート

HDオーディオを最もシンプルかつハイクオリティに楽しむ手段は、BDトランスポートからのビットストリーム出力をHDオーディオのデコーダー搭載AVアンプで受けることだ。そんなAVファンの願いが叶い、デノンからいよいよ初のBDトランスポートDVD-2500BTが発売となった。本機は、BDプレーヤーのDVD-3800BDからトランスポート部を抜き出したものである。価格差が約10万円あることを考えれば、食指が動く読者も少なくないはずだ。

では主な内容を見ていこう。当然、ドルビーTrueHD、DTS-HDマスターオーディオなどのHDオーディオのデコーダーは非搭載である。背面を見ると、映像信号と音声信号の出力端子は、バージョン1.3aのHDMI端子が1系統のみというシンプルさが潔い。故に、3800BDのようなコンポーネント出力やS映像出力、音声関連の同軸/光のデジタル出力も省かれ、7.1ch/2chのアナログ音声出力端子も何もない。ここまですっきりしてしまうと、2500BTの役目はひたすらディスクの情報を掬いあげ、ロスレスでHDMI伝送することに尽きるわけだ。

トランスポートとしての機能に特化した本機だが、フロントパネルや筐体は3800BDと共通。外形寸法は3800BDと比べて奥行きが8mm短く、質量は1.4kgほど軽い。それでも9.4kgとずしりと重い。心臓部の高精度ドライブメカニズムは3800BDと同様で、新開発された同社オリジナルで、メカユニット全体を上下のシールド板で覆い、磁気や塵、遮音などの対策も万全だ。ディスクの読み取り精度を高めるべく、異種素材によるハイブリッド構造S.V.Hローダーを採用。また、回路間の干渉を抑えるため、回路を3ブロックに分けて配置する分離分割構造など、細部にいたるまで手抜きがない。そのほか、フィルムソースの質感を最大限引き出す1080/24p出力に対応する。

さすがにビットストリーム出力の映像・音声は鮮度が高い。BDソースのもつ緻密極まりない質感や色グラデーションの豊かさ、そして吸い込まれるように立体的なフォーカスは見事である。きりりとしたコントラストレンジの広さなど、ひと皮むけた印象である。

高いS/Nとシャープな解像力がもたらす奥行の深さは二次元映像とは思えない。ダーク階調への引き込みも適切で、『スパイダーマン3』のクモの巣で、ピーターとMJがくつろぐシーンなど闇の中に、様々な黒さを発見でき、階調の豊かさを実感できた。DVDソースをアップスケーリングした際も、不自然な加工感がなくエッジの素直さや肌色再現もよい。

さらに注目したいのが音質である。重量感のある効果音と空間をびっしりと埋め尽くす精密なサラウンド描写が映像を引き立てる。『未知との遭遇』は畏敬を感じるようなマザーシップの降臨が見所だ。頭上の重低音がこれほどのリアルさで覆ったことはない。交信の音階にもさまざまなスペクトルがあり、これも鋭い分解力をもつBDトランスポートならではのものだ。

(text:林正儀)
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