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AVP-A1HDDENON
AVP-A1HD
¥735,000(税込)
発売:2008年1月下旬

「POA-A1HD」と対になったセパレート型AVアンプシステムのフラグシップモデル

ビジュアルグランプリ2008 SUMMER ≪金賞≫受賞モデル

【SPEC】●オーディオ入力:ステレオRCA×11、8ch外部入力×1、光デジタル×5、同軸デジタル×4、BNCデジタル×2、DENON LINK×1、USB×2、XLR×1 ●オーディオ出力:プリアウト16ch、レックアウト×3、光デジタル出力×4、XLRプリアウト×12 ●映像入力:HDMI×6、BNC×1、D5×2、コンポーネント色差×3、ビデオ×8、Sビデオ×8 ●映像出力:HDMI×2、BNC×1、D5×1、コンポーネント色差×1、ビデオ×6、Sビデオ×5 ●その他端子:イーサーネット×1、ドックコントロール端子×1、RS232C×2、トリガー出力×4、ロッドアンテナ×1 ●外形寸法:434W×217H×500Dmm(アンテナ含まず)

月間AVレビュー

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート
音に画に、本物のリアリズムを再現する

プリ部とパワー部を分離独立した「セット内コンポーネント」を標榜する一体型アンプが各社から現れているが、電源と筐体を分離したセパレート構成に音質上の利があるのはいうまでもない。現時点でHDオーディオに対応する世界唯一のセパレートアンプが、デノンのAVP-A1HD、POA-A1HDである。店舗や公共施設でデノンのアンプが稼働している姿をしばしばみかける。設置ビジネスの世界から「日夜連続使用して、故障発生率が非常に低い」と信頼を寄せられるのがデノンのアンプである。AVP-A1HD、POA-A1HDはその中のフラグシップである。事実、音質とヘビー・デューティーの両面でミニシアターのサウンドさえ担える、従来のいわゆる「家庭用」とは別次元の内容を持つ製品である。

AVP-A1HD、POA-A1HDの内容をさらってみよう。プリアンプAVP-A1HDは、デノンのAVアンプに共通して採用される高音質サラウンド回路D.D.S.C.HDの集大成といえる製品。デコーダーに32bit浮動演算型を3基使用、ミニマムシグナルパスサーキット採用、D/A、A/DコンバーターとDIRは192kHz/24bitを採用、マスタークロックデザインも高精度化されている。AL24 PlusのD/Aコンバーターを全チャンネルに搭載し、ダブルディファレンシャル動作となった。インターフェースも充実しプリアウト全チャンネルにXLR 出力を持つ。パワーアンプPOA-A1HDは電源部の大型トランスをL/R専用に2個備え、さらに2次側から各chに独立させた構成。パーツやラジエーターを各ch毎に独立したディスクリートモノラルコンストラクションで、300W×10ch(4Ω)を同時出力するマンモス・アンプである。 BTL&バイアンプに対応している。

AVP-A1HD、POA-A1HD間はバランス接続して聴いた。両機共に完全バランス設計でデノンもXLR使用を強く推奨している。こうした点からも半業務用機的なコンセプトが伺え、事実、ブルーレイディスク映画再生時のセリフの力強い飛び方、厚み、解像感に劇場的なダイナミズムが味わえる。プリ、パワー共に強大な電源を搭載する余裕がSNのよさ、音の立ち上がりのスピード、Dレンジに反映され、コンサートライブを再生した時の演奏の余韻や強弱表現の大きさ、豊かさは息を飲むほど。正にシアターグレードだ。しかし、AVP-A1HD、POA-A1HDは剛直一本な音質でなく、家庭用ハイエンドのシャープでしなやかな解像感を併せ持つ、大ナタの迫力とカミソリの切れ味を兼備したアンプである。SACDを筆頭に、ステレオ音楽ソースでAVP-A1HD、 POA-A1HDの繊細な表現力が遺憾なく発揮される。定位の鮮明さ、弱音の瑞々しい美しさは物量を投入し、合理化せずに正攻法で作られたオーディオ製品にのみ味わえる境地である。AVP-A1HD、POA-A1HDはエネルギーの塊のような「熱い」アンプだが、その音場はあくまでしなやかである。映画を再生すればそれはまやかしの「映画」でなく、音楽を再生すれば陰影に富んだ原寸大の演奏が生まれる。豪快さと繊細さ。矛盾とも思える双面性を引っさげ AVP-A1HD、POA-A1HDがいま私たちに突きつけるものは、本物の「リアリズム」である。

(text:大橋伸太郎)
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