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A-100ESOTERIC
A-100
¥1,575,000(税込)
発売:2008年1月下旬

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管球式ステレオパワーアンプ

【SPEC】●定格出力:45W+45W (1kHz、4Ω/8Ω) ●周波数特性:20~60kHz (+1dB、-3dB) (1W出力時、4Ω/8Ω負荷) ●S/N 比:98dB以上 (JEITA) ●入力感度:400mV/45W (8Ω負荷) ●入力インピーダンス:10kΩ(Line In)、1MΩ(Direct In) ●入力端子:RCA×3系統、XLR×1系統 ●出力端子:スクリュータイプ (WBT)×1系統 (4Ω/8Ω) ●使用真空管:初段/12AT7(2本)、ドライブ段/12AU7(4本)、終段/KT88(4本) ●歪率:0.1% (1W、1kHz、8Ω) ●消費電力:200W ●外形寸法:382W×252H×486Dmm (突起部含む) ●質量:約40kg

月間AVレビュー

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート
現代的な音質を引き出すコンビネーション

エソテリックはいわずと知れた日本を代表するハイエンドオーディオメーカー、ブランドのひとつである。そして昨年、ブランド誕生20周年を迎え、一層の活性化を見せている。製品分野の発展と拡大を図り、セパレート型、一体型プレーヤーのみならず、デジタル方式を含むプリメインアンプも発売。さらに同ブランド初のスピーカーシステム(生産はUK)も展開をスタートさせた。

ここで紹介する真空管方式パワーアンプ「A-100」とプリアンプ「C-03」もブランド初の製品。スピーカーシステムもそうだが、これらの出現によってエソテリックは世界的にも数少ない音の入口から出口まで、製品ジャンルに片寄りのない高級総合ブランドへの道程を歩み始めたことになる。

「A- 100」はKT-88プシュプル(UL接続)のステレオ型。出力段の規模やUL接続にしては出力量が大きいが、これは本機がアクティブバイアス・ユニットを持っていて、動作条件に応じて微妙にバイアス値を可変し、効率を高めているからだ。その上で背面にバイアス切り換えスイッチを装備する。初段は 12AT7、ドライブ段に12AU7が使われている。出力管以外のヒーターは全てDC(直流)点火。高圧は半導体整流子で整流。左右独立のチョークインプット回路による高圧整流である。電圧増幅段への電圧供給は全て安定化されている。

パネル厚は20mm。内部構造も合理的で強固だ。背面パネルのほぼ中央部に制振子をつけるなど、全体としての振動対策が入念に施されている。

本機はパワーアンプだが、入力感度を400mV(定格出力時)と高く設計。同ブランドでは「インテグレーテッドアンプ・モード」と呼んでいるが、音量調整機能と入力切り換えを装備。スイッチ切り換えでプリアンプを用いることなく、デジタルプレーヤーなどのライン出力レベルのソース側機器との接続が可能である。

パワーアンプとして使用する場合はダイレクト入力専用RCA端子を用いる。この入力のインピーダンスは1MΩ。いわゆる“ハイインピーダンスで受けるため、特性の変化がなく、使用するインターコネクトケーブルの性能や能力差を受けにくいのが特徴だ。この配慮は適切だと思う。

聴いて感心したのは真空管方式としては、とてつもないワイドバンドとフラットレスポンスを持つということだ。個人的にはその根源をなすのは出力トランスの性能にあると思う。資料によると優れたコア材もさることながら、銀メッキした銅のフォイルを2次巻線としたことが大きな効果となっているようだ。この構造によって、1次側と 2次側の結合が桁違いに高密度になった。このトランスの採用は大成功だ。聴感とスペックが一致するという点で画期的である。周波数レンジの両端がスムーズに伸張。そしてクセがない。低域方向は制動力が強く、真空管方式にありがちな曖昧な印象は一切ない。中域周辺は声楽曲で生々しくリアル。ハンドベルなどのパルシブで複雑な倍音成分が絡む楽器もストレートな再現性。高域方向もエナジーの損失感がなく伸びて繊細だ。本機に過去の“球の味・球の音”を期待してはいけない。真空管アンプのジャンルで、本機ほど透明で高分解能を保有する製品はほとんど皆無といってもいい。極めて先進の音質と音調だ。(藤岡誠/「オーディオアクセサリー」129号より転載)
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